『ミューズの方舟』主催自作スピーカーコンテスト2017を開催しました。

2017年12月9日(日)に、自作スピーカーコンテスト2017を開催しました。

11名の出品者さんが「Scanspeak 5F/8422T01 または 5F/8422T03(Stereo誌2013年8月号付録) 一発」
というレギュレーションのもと、力作を持ち寄ってくださいました。

司会進行を務めるミューズの方舟メンバーも、気合が入ります!


このコンテストでは、
「音質」「アイディア」「ルックス」の3項目を、気に入った作品に投票し、
最後に集計する方式となっています。

さて、各賞に輝くのは・・・!?



作品は、こちら。
内野 幸次 「KIKKOMAN」
6角形のエンクロージュアが特徴的な作品。
5角系より作りやすいとの製作者談でしたが、なかなかの製作難易度です。
内部の設計は、長岡式ダブルバスレフとなっています。



八杉 幸浩 「LEGO スピーカー39号機」
「レゴ」で 制作したスピーカー。
内部は、凝ったバックロード型となっており、ホーン超は0.9mの本格構成です。
改造や修正が容易なのも、レゴスピーカーの特徴とのこと。



太田 博之 「BLANDA MATT
木製のボウルを使用したスピーカー。
長年気になっていた素材を使い、背面のドローコーンで低域音質にも配慮しています。
半球状の本機は、珍しい構成・外観の作品となりました。



鈴木 智彦 「S-066 サムシング」
新方式の共鳴管型。
一般的な方式とは異なり、驚異の重低音再生を目指したとのこと。
PST回路やひのき材での音質調整も実施されています。



後藤 誠人 「普通のスパイラルホーン」
スパイラルホーン型。
ポップス中心の音楽鑑賞スタイルで、様々なソースでの高音質を狙います。
本作の他にも、ダブルバスレフ型・バスレフ型も製作したとのこと。



白須 俊明 「アルプス」
大型の本機は、独自技術搭載のBH型です。
除電・イオン化のほか、電磁対策や、ヒノキ材による構造部材で、
バックロードホーン型特有の汚い響きへの対策を実施しています。



倉橋 岳彦 「ジ〜サーク5」
5角形のバスレフ型。
PST回路を適度に効かせ、音質を調整しています。
当日は、低めのセッティングで低域を補強する工夫をしていました。



田中 博志 「ラミ壱号」
シナアピトンとアクリルの積層型。
高強度で小型の構造とし、制動を十分に効かせた音を狙います。
スパイラルダクトや、異素材での制振など、細かな工夫にも注目です。



内田 篤志 「FLAT-5」
バッフル面積を利用する、共鳴管型。
音のロスを最小限にするための工夫として、自立できる屏風スタイルを選択。
ファルカタ合板による軽量設計として、運搬にも配慮しています。


谷本 裕昭 「ポリカスケルトン BSP-2017」
透明ポリカ板を使った、平面バッフル型。
バッフルを振動板の延長として考える方式で、平面バッフル型の長所を引き出します。
曲面を多用した構造は、薄厚のポリカーボネイト板ならでは。



上條 雄二 「ウエーブバスレフ」
クラフト紙を使った、ウェーブ振動板。
構造体の振動を使ったメカニカルバスレフ方式の改良版で、
クラフト紙の振動伝搬を用いた独自の低音増強方式を搭載しています。



さて、投票の結果...


音質賞は、「ラミ壱号」 の田中さん。
総合賞、アイディア賞は、「LEGO スピーカー39号機」の八杉さん。
ルックス賞は、「アルプス」の白須さん。

受賞おめでとうございます!


今年も、沢山の力作が集うコンテストとなりました。
ご来場、ご出品下さいました皆さん、ありがとうございました。