『ミューズの方舟』主催自作スピーカーコンテスト2019を開催しました。
2019年12月8日(日)に、自作スピーカーコンテスト2019を開催しました。
10名の出品者が「SB ACOUSTICS SB65WBAC25 4 を1発 」というレギュレーションのもと、力作を持ち寄ってくださいました。
このコンテストでは、「音質」「アイディア」「ルックス」の3項目を、気に入った作品に投票し、最後に集計する方式となっています。
発表に先立ち、進行説明、共通ソフトの選定を行い、いよいよスタートです。
出品作品を発表順に紹介します。
河野雅幸「K-87 Formula B6」
某レーシングカーを想像させる鮮やかな赤いキャビネットが特徴。
端子保護板がウイングをイメージした形などとことん凝ってます。
構造は手堅くオーソドックスなバスレフで音質にも抜かりはありません。
上條雄二「シン.ウエーブバスレフ」
特徴的なバッフル上下の色違いの部分がクラフト紙による「ウェーブ振動板」。
コーンには分割制動の制振ヒレ装着、ネットワークにトランスを挿入して供給電流の調整を行ってます。
前田好一「アシュラ」
キャビネットはアクリルと鉄板の使用で強度と重量アップ、ユニットも鉛テープ等による制振実施。
サーボパッシブラジエーターも磁力強化も図る新方式採用。
白須俊明「ザ・チェロ」
キャビネットを制振から積極的に鳴らす方向へ、チェロの胴体をキャビネットに採用してます。
ユニットの取付位置、設置方法、鳴らし込みによる音質変化などすべてが手探り。
田中博志「ALru」
2mm厚アルミのキャビネットにさらに厚手のアルミ材を追加して構造を強化、硬い箱による締まった音像狙います。
サーボパッシブラジエータ方式、ユニット支持はSDM方式。
太田博之「Project A4」
ポート付き1/4波長トランスミッションラインなる方式を採用。
さらにユニットのフローティング化とデッドマスを追加、ユニットのふらつきの抑えを狙います。
後藤誠人「普通のDB-IV」
オーソドックスなDBに対して今回は振動板対ダクト径を大きくとった設計。
どういった評価になりましたか。
八杉幸浩「LEGOスピーカー72号機」
設計としては小口径ユニットの再生効率の高いバスレフを採用。
キャビネット材料にはレゴブロックを用い、吸音にテニスボールを使った設計がどのように音質に反映することでしょうか。
内野幸次「KIBUN1号」
過去に五角形、六角形エンクロージャーを製作して、今回チョイスしたのは究極の多角形円柱。
さらにバスレフダクトのスパイラルダクト化などで高音質を狙います。
浅川法之「フローティングメタル」
ユニット背面にデッドマス搭載。
さらにユニット全体をキャビネットと切り離すため、ねじ止め位置には発泡ウレタン等を挟み込んでいます。
今回も投票用紙の読み上げと同時に壁面の開票用紙への書き込みが行われます。
その順位は
音質賞 後藤さん「普通のDB-IV」
アイディア賞 白須さん「ザ・チェロ」
ルックス賞 河野さん「K-87 Formula B6」
おめでとうございました。
そして最後に音質賞受賞作品の再生を行ってお開きとなりました。
今回もさまざまな作品を出展いただき、それぞれの聴き比べで楽しんでいただけたのではないかと思います。
またイベント開催の際にはどうぞお越しくださいませ。